エルメスには、ケリーやバーキンのバッグからスカーフ、財布、時計などありますが本当の価値を知りませんか?
エルメスと聞いて何を思い浮かべますか?という問いかけをされたとき答えは、何でしょう!すかさずこんな答えが浮かびます。エルメス バッグ、エルメス 財布、エルメス アクセサリー、エルメス 指輪、エルメス 時計、エルメス スカーフ、エルメス ネクタイ、エルメス 香水、エルメス ケリー、エルメス バーキン等など、まだまだたくさんあります。これが、「エルメス」という言葉をはずしてみると何をやってる会社なのかわかりませんね!この中では、ケリーやバーキンなど商標になっているとわかりますが、それ以外はわからない!!なんでも屋さんに、見えませんか?つまりそれほど、たくさんの物を作り出せる会社が「エルメス」なんですね。こうやってみると、ブランドとしての{エルメス」よりも企業としての「エルメス」に興味が出てきます。本当の得意分野はなんだろうか!とか、ほとんどの商品は「エルメス」という名前の書いた、プレートがあればなんでも売れちゃうのか!もしそうなら、ブランドというものに、振り回されたいるんじゃないかと考えてしまいます。
エルメスの原点は、今から170年前にさかのぼります。1837年ティエル・エルメスが馬具工房を開いたのが、「エルメス」のはじまりです。この馬具工房は、馬具製作の技術に優れ製品の質は高かったようです。それは、顧客としてエルメスを御用達にしていた、ナポレオン三世やロシア皇帝がそうであったことに証明されます。馬具の製作から、事業の多角化を図ったのが初代ティエルの孫、3代目エミール・モーリス・エルメスである。これまでの技術を活かし手がけたのが、バックサック・オータクロアで最初の製作である。1927年からは時計を皮切りに、服飾・装飾・香水など異なる分野へ踏み出し、製品化をする上でのデザイン・製造・販売まで自社で行うようになった。その後は、場蹄柄のスカーフそして「サック・ア・クロア」のバッグを、女優グレース・ケリーが愛用したことでケリーバッグとして人気を博す。同じように、イギリス出身の歌手ジェーン・バーキンに作ったバッグが、「バーキン」として、現在もその人気は衰えてない。
エルメスは、現在誰もがしるブランドであるが、ここまでになった理由がある。馬具工房から多角経営化を行い、会社として飛躍した訳だが、そこには明確な企業戦略がある。きっかけは、近代社会の中で自動車の発達が大きな要因になり、馬具としての業界に見切りを付けたからである。これは3代目エミール・モーリス・エルメスの先見性が長けていたからだ。その後の発展は、いわいる企業買収による展開をしている。今でいうM&Aである。しかし、その内容は会社を次々と買い仕掛ける形とは異なる。この根幹にあるのは、職人の技の維持を第一としていたからである。結果として、買収の対象となるのは、ごく小規模の会社に止まっている。いかにも馬具の職人感覚を持ってる経営者だと思える。そして、今現在のアトリエ・エルメスには、鞍屋エルメスがあり創業の香りが残っている。このように考えると、ブランドに対するイメージが、いかに軽いのか!エルメスとしては、スカーフ、時計、指輪、香水など本来の分野ではなかった製品にも、馬具工房の思いがあることを忘れてはいけない。